ごあいさつ
麻酔科医としての挑戦ブログ(哲弥先生)
2025年の始まりです。Part3
2025年の始まりです。
産婦人科専門医をもっている(10年目くらい?)男性の先生です。
僕が一人で担当を当たっている腰の麻酔です(CSEA)。
80歳を超えている割には、体格も良くて、自分は割とそういう方は
サクッと決めれることが多いのに今回は難重しました。
色々、準備をしている時に、上記の男性の先生が入ってきました。
僕は、てっきり少し見学させてもらってもいいですか?とかあるのかと思っていたら、
特になんてことない。挨拶なしです。
まぁ、少し失礼な人だなと思いながら麻酔をかけてたら
中々難しい。手術をされる先生に失礼ないように早く決めないとと思って
手応えを掴んだ時に、ふと近くに彼が見えました、、、、、
それも腕を肩の近くで組んで、、、、、
自分の感覚がおかしくなったのか??
なんて失礼な先生だと思いながらも麻酔はしっかり効きました。
流石に、失礼だと思ったので、彼に言いました。
僕はあんまり、腕組みされるのが好きじゃないんだよ(肉声)。
人によってはあまり得しないのになと思いました。
僕の感覚がおかしくなったのか、そういうのが普通の社会なのか、、、、、
自分も色々と失礼を色んな方々にしてきたと思いますが、、ここまではないかな????
そんなことないのかな。
今まで失礼をかけてきた周囲の方々に申し訳ありませんでしたと思いました。
2025年の始まりです。 Part2
研修医一年目の女医さんでした。
学生時代に実習に来ていて、同じ大学出身で産婦人科希望ということもあって応援は一応してたのですが、、とある患者様と一緒に当たっていて、どういう麻酔の方向でと話をした際に、やはり問題となるのが体格でした。麻酔をかける上で、肥満というのはとても難しくなります。(詳細は後日)全身麻酔を始め点滴一つ、
硬膜外麻酔 合併症など、こちらはシミュレーションをしているのですが、、、
先生 そんなに患者さん大きくなかったのですよと。
確かに身長は僕と同じくらいでした。
体重は20kg以上重く外国の基準に合わせても、普通に肥満にあたります。
中々、いろいろ難しいだろうなと思って身構えていたら
先生は何キロなんですか??ん???割と色んな人がいるところで普通に聞いてきました。
え?何キロなんですか???
えーーーーー答えないといけないの???ボソッと答えましたが、、
近くにいた麻酔の女医さんは笑いをこらえきれずに、どっかに行きました。関係の薄い人に、そこまで聞く???と唖然とした瞬間でした。
ジェネレーションギャップというものなのでしょうか、、、、
2025年の始まりです。 Part1
久しぶりに麻酔科業務を行うと、いつもより疲労感を感じます。
移動には帰省ラッシュも重なりかなり疲れました。
また新しく、研修医の子と、産婦人科専門医をもっている(10年目くらい?)先生が研修に来ました。
久しぶりなのに、難しい症例が当たっていて、なかなか難重しました。
それだけ、一応麻酔科標榜医も取得したことだし信頼は
ある程度得られているのかなと思い期待に添えるように頑張ろうと気合が入りました。
ただ、新しい人は特に医師は、少し癖がある人が多いので慣れるのに少し時間がかかりそうです。
前回の産婦人科の女医さんは癖がなくて良かったな、
研修医の子はかなり大変だったな
(最後はなぜか、教育係にも毎日ご任命頂きました^^;)と思うまもなく、
ビックリすることが起こります。
麻酔科標榜医
この度、令和6年12月26日
厚生労働大臣より麻酔科を標榜することを許可されました。
「標榜」という言葉は聞き慣れないと思いますが、
病院やクリニックで「その科の診療を行なっています」と看板を挙げることを
「診療科の標榜」と言います。
そして「麻酔科の標榜」だけは
厚生労働大臣の許可が必要と医療法で決められています。
逆に言えば、それ以外の「診療科の標榜」は
厚生労働大臣の許可がなくても良いということです。
例えば井出産婦人科、小児科、内科など。
麻酔科標榜の許可を得ている医師のことを「麻酔科標榜医」と言います。
これは、麻酔科(医)が(他科が各医師の判断で診療科名を掲げることができるのと比較して)極めて専門性が強く、
責任の重い独自性のある分野であることを
考慮した処置であるからと麻酔科学会に記載してあります。
なかなか、長い道のりでした。
PONV
術後の悪心、嘔吐のことです。
患者の視点からだと、術後の痛みより術後の悪心嘔吐の方がより
不快かもしれないと麻酔のバイブル書 Miller’s Basics of Anesthesia eight editionに記載してあります。
痛みのほうが、当然不快だと思いきや、
悪心嘔吐の方が不快というのは、経験した人しかわかりません。
下記の図にあるような、リスク因子があります。
術後の鎮痛はとても大事ですが、術後のPONV対策というのもとても大事なのです。
当院でも対策のために、新たにデキサメタゾン、オンダンセトロン、
ドロペリドールを導入しようと試みています
(現在、供給不安定で購入できないものもあります)
大人において、どれぐらいの確率でPONVが発生するか、スコア化したもの