ごあいさつ
麻酔科挑戦ブログ→院長ブログ
No.57 <前理事長 院長(井出哲正氏) 現 顧問に関して>
私はこれまで、前院長が許可してくださらなかったことや、
私が時折発言した内容についてブログに書いてきました。
ただし、誤解を招く恐れがあるため、今回はあえてその背景と私の本心を記しておきます。
結論から申し上げると、私は前院長を批判するつもりはまったくなく、
むしろ深い感謝の気持ちを持っています。
私自身が理事長兼院長という立場になり、
医療法人井出産婦人科の最高経営責任者・最高診療責任者として日々感じることがあります。
診療責任者として、私が知らないことや把握していないことについては
承認や許可を出すことはできません。
最終的な責任は私にありますので、トラブルや責任問題が生じた際に
「知らなかった」「聞いていなかった」では済まされないと強く実感しています。
記者会見やニュースで見るように、常に自分ごととして危機感を持ち、
経営方針の決定、医療サービスの質の確保、スタッフの管理、
そして医療事故やトラブルへの対応に対して強い責任感を抱いています。
突然の交代であり、現状では全てを完璧に把握しきれていない部分があり、
体制強化がまだ不十分であることに焦りを感じています。
そのような中で、患者様のために必要だと考えた設備や取り組みを
提案・要望してきましたが、拒否や対立を経験することもありました。
それでも前院長は、自分が直接行えないことでも一部を承認してくださるなど、
患者様のために尽力してくださったことに深く感謝しています。
この経験を通じて、私自身も成長し続けることの重要性を痛感しています。
今後も謙虚な気持ちを忘れず、責任を全うしながら患者様により良い医療を提供できるよう努めてまいります。
No.56 <初期の人工妊娠中絶に関しての当院の見解>Part.2
とはいえ、やはり金銭的な問題というのは決断の上で重要な要素になってくると思います。
こちらに関しては、今年度よりこども家庭庁から補助金が出ます。
(最大で10万円:なお、こども家庭庁より人工妊娠中絶を希望される方へもリーフレット等を
活用して給付制度のご案内をお願いしますとされています)
また、分娩した施設で中絶をしたくないと思われる方もおられると思いますが、
私自身は、まごころを込めて、老若男女問わず
(産婦人科ですが、、、コロナワクチンなどは前から承っておりました。)
地域の皆様と共に皆様の一生に寄り添い、支えていけるクリニックを目指しています。
少しでも力になれたらと思っております。
引用
1:公益社団法人 日本産婦人科医会
3.早期人工流産(以下,妊娠12 週未満の人工妊娠中絶)について 一部改変
2:公益社団法人 日本産婦人科医会
3. 子宮腺筋症合併不妊への対応
3:公益社団法人 日本産婦人科医会
Q7.子宮腺筋症合併妊娠の注意点は?
4:Miller’s Basics of Anesthesia eight edition, p710
参考までに下記は2025年8月3日の時点でラインファーマ株式会社
(メフィーゴパック取り扱い病院、クリニック)から
公式に出ているサイトからスクリーンショットさせて頂きました
(我々が取り入れたときより増えたような気がしますが、、、)。
今後、変更される可能性はあります。ご了承下さい。
No.55 <初期の人工妊娠中絶に関しての当院の見解>Part.1
妊娠の中断を決意し受けることは並大抵のことではなく、精神的にも肉体的(身体的)にも辛い状態になると察します。
私は、院長代理の時から流産手術の際に手動真空吸引法(前院長の許可がおりるまでそれなりに時間を要しましたが、、、)をいち早くとりいれており(WHO関連の動画で実はかなり前から知っていた)、
掻把法はもとより(当時より当院で私は掻把法はすでに行っていなかったですが、、)、
電動吸引法に比べて明らかに子宮に対する負担が少ないことを実感しておりました。
当院において、人工妊娠中絶の手術法を選択される場合は、手動真空吸引法を推奨しておりますし、
基本この方法でしか対応しておりません。
現在、園山医師にも指導中です(園山医師は前院長の手前、電動でしかできなかったため)。
子宮にかかる負担を軽減することで、将来の妊娠出産2- 3などに影響や子宮腺筋症、
子宮腔内癒着が出にくいと考えているからです。
【3 回以上のD&C(子宮頸管を拡張し、キュレット=掻把器具で子宮内容物を掻き出す方法です)
を受けた女性で子宮腺筋症の率が高い,EVA(電動吸引法) 後にcurettage(掻把法) を
併用するとMVA(手動真空吸引法) に比べて子宮腔癒着の発生頻度が上昇する,
などと報告され,国際産科婦人科連合(FIGO)もそのSafe Abortion(安全な中絶)委員会において
強くD&E(D&Eは、子宮頸管を拡張し、電動または手動の吸引器を用いて子宮内容物を除去する手術法です。) を勧めている1】
それは巡り巡って、後の妊娠出産の時に、よりハイリスク妊娠出産3に繋がりにくくなると考えます。
また、麻酔に関して、無痛はもとより術後の悪心、嘔吐(PONV:ブログNo.28 4)を減らすための薬を導入しており、
かなり効果を実感しております。
また、麻酔薬の内容は特別にカクテルした内容になっており(状態、体質によっては使えません)、
一時的に精神的な苦痛を和らげる効果を認める薬(これは、海外の超一流有名雑誌にも載っています)を使用しており
(複数回 受診していただくことでより和らげることができます)、その効果も実感しております。
また、最近のWebでの学会発表をみていると、薬物療法(メフィーゴパック)を使用することにより、
子宮に対する負担を軽減できると考えております(当院では前院長の許可がなかなか降りなかったので、
今年2025.02.04に入ってからの導入になりました)。
妊娠の中断を決断された皆様には、一時的な値段や便利さだけでなく、
将来の事をも考えて対応をしているクリニックや病院に受診されることを切に願います。
no.54 <和痛分娩> 患者様から感想
無痛分娩に比べて自然な陣痛が期待できる
というメリットを聞き、和痛分娩を選びました。
個人的には、和痛分娩での筋肉注射は
まったく痛みを感じず、注射を受けた瞬間に
スッと気持ちが楽になったように感じました。
前日から、前駆陣痛が始まっていて、
二晩ほとんど眠れていなかったため、
薬が効き始めてからウトウト眠って
陣痛が起きての繰り返しでした。
事前に説明を受けていた通り、
出産の痛み自体は正直痛かったです。
ただもしこの処置がなかったらと考えると
もっと痛かったのかもしれません。
もしまた出産の機会に恵まれたら
もう一度和痛分娩を選びたいと思います。
no.53 <和痛と無痛分娩を受けられた初産婦様> 患者様から感想
和痛分娩:
元々、無痛でと決めていたものの、
やはり帝王切開や合併症のリスクの怖さはすごくあったので、
今回初めて、和痛という方法を聞いて、
安全面的にも費用的にも選びやすい選択肢で
これで済むならいいなと思いお願いしました。
自分は結果的に無痛もお願いしましたが、
和痛分娩は、自然分娩を経験されている方や
人によっては本当に十分だと思います。
感覚としては陣痛の痛みが数時間前の痛みに戻るような感じでした。
無痛分娩:
本当に全く痛くなく、直前までの陣痛の痛みが
嘘のようになくなりました。
1人目なので何とも言えませんが産後のしんどさも
(普通で産んだ方の話を聞いていて)比較的軽いのかなと思います。
正直、無痛じゃなかったらどうだったんだろうと思うくらいです。
あと、旦那がお産のしんどそうな姿をみられないという理由で
初めは分娩室に入らない予定でしたが無痛のお陰で立ち会ってくれたので、
良かったところです。
先生にも助産師さんにもとても良くして頂き
感謝しかありません。
ここを選んで良かったです。本当にありがとうございました。