ごあいさつ
麻酔科挑戦ブログ→院長ブログ
no.39 外回転術
外回転術の感想を聞いてみました。
ずっと逆子だと言われていて、いつか戻ると思っていましたが
結局戻らず不安でいっぱいでした。
逆子体操したり水分多めに摂ったりもしましたが効果なく...
お腹を柔らかくする点滴をしてもらい
軽く誘導してもらいましたが、
吐き気や気持ち悪さが強い印象でした。
その後、外回転術を勧めてもらい、
やるかどうかとても悩みました。
理由として、また点滴をするのが嫌だったから。
回らなかったら、そのまま帝王切開と言われていて、
その帝王切開の怖さがあったからです。
でも少しでも戻る可能性があるならと思い
お願いすることに決めました。
前日入院でまだ不安はありましたが、いざ点滴が始まると
以前よりも気持ち悪さはありませんでした。
背中に2箇所、麻酔をかけてもらい、麻酔が効き始めてからは
すぐに下半身の感覚がなくなり、施術が始まりました。
始まるとあまり怖さはなく、ただ回ってほしいの願いのみでした。
結果としてすぐに、無事に逆子が戻り、
それから1週間ほどして自然に陣痛発来して
自然分娩で出産できました。
施術後、腰と背中に麻酔のあとの違和感がのこりましたが
2日ほどで気にならなくなりました。
外回転術をするかとても悩みましたが、してもらったお陰で
逆子が戻ったのでもちろんですが、後悔は全くありません。
もし戻らなくても元気に産まれてくれたらそれでいいと
思えるくらいの気持ちでいるのが楽だと感じました。
悩んでいるよりも少しの望みをもって
やることをとてもお勧めします!!
私自身、やって良かったと心の底から感じています。
no.38 口コミに対して
正直 今まで口コミとかに興味はなかったです。
書かれたこともないし、書いたこともない。
でも誰だかわからない人からの口コミを書かれたら正直辛いです。
もちろん正面切って言われても辛いですが、、、
辛いってもんじゃなくて、泣けます。本当に泣けます。
これこそ、書かれた人にしかわからないことなんだな
と身にしみて感じました。
女子レスラーの方があらぬ誹謗中傷を受けて、
自殺したとか悲しい事件はありました。
あれからかなりの年月が立ちましたが、
こういった事は今も普通に行われています。
なんども書きますが、泣けます、心が辛くなります。
そんなに出来た人間性ではないと
普段から思っていますので自分の態度が横柄なら
直接謝罪します。心が傷ついたなら謝罪します。
そんなつもりはないし、男性医師という点で
不利だなと思いながらも
来てくれた患者様には私自身いつも感謝して
誠実に診療しているつもりです。
ただし、自分の診察には自信があるときが多いし、
麻酔も自信あるのは事実です。
心が少し落ちましたが、でもそう感じられる方もいらっしゃる
ということなので、自省するしかないのかなというふうに
時間がたって少し思えるようになりました。。
びっくりしたのですが、このブログを出したら、Muさんの書いてた口コミは消えて、もっと簡素な記事に書き換えられました。
no.37 イギリスから出たビックリするような無痛分娩のガイドライン Part1
先日、現在麻酔科として勤務している病院で
カテーテルのくも膜下迷入を疑わせる症例がでました。
迅速な対応で、無痛関係のトラブルにはならなかったのですが
少し自分としては納得いかない部分や
実はわかっていない部分があったために、
モヤモヤとしていました。
それは、テストドーズの量についてです。
夜中の分娩終了後にPubmed
(医学分野の代表的な文献情報データーベース)というので
検索をかけていました。
そこで、検索したら気絶するくらいの過激な?
(現在の日本の無痛分娩からすると)内容の論文が記載してあり、
ひたすら読み漁りました。
no.36 たまには、患者様の感想もPart1
必要かと思い、一度思ったことを書いてみて下さいと
頼んでみました。忖度なしです。
今回4度目の出産で初めて無痛分娩をしました。
選択した理由としては痛みを軽くして産みたいのはもちろん、
最後の出産予定なので経験してみたいと思っていました。
計画分娩だった事もあり、
その前に陣痛が来てしまう可能性もあったのに
無事に当日を迎えることができ予定通りに行えました。
私は最初の陣痛が来てから(10段階中3〜4ほどの痛み)で
硬膜外麻酔を入れて頂きました。
痛みは全然耐えれる時というのもあり
麻酔への少し怖さや緊張もありましたが思ってたより全然、
硬膜外麻酔の痛みもなく、こんな感じなんだ!とホッとしました
それから30分程して麻酔が効いてくると、
陣痛中なのに内診も痛くなくて
いつの間にか携帯まで触っていられる程
痛みがなくなっていました。
その頃、子宮口8cmだった事には驚きました!
そのまま、あれよあれよとすぐ出産となり、
いきめるのかなぁと心配していましたが...
いきめていたようで無事に出産できました。
ラストスパートの時に少しお股に痛みは出ましたが、
あの強烈な痛みと比べると全然余裕なまでの出産でした。
本当に、今自分は出産中なのに携帯を触っている。
不思議な気持ちでしかなかったです。
会陰切開となく、産後の処置も全然何も感じないくらい
痛みがなくて、これが出産ならもう怖くないし
何度でもいけそうと思えてしまう程でした。
次、もし産むことがあっても絶対に普通分娩では産めない!
と思ってしまいました...
産後に副作用(少し気持ち悪さや上半身の痒み)がありましたが
数時間でおさまり、それ以上に無痛分娩の凄さに感激しました。
人それぞれ同じようにいくとも限らない事だとわかっていても
私は無痛分娩を選択して本当に良かったです。
ありがとうございました!!!
無痛分娩での出産を選択肢、本当に良かったです。
<私からの補足>
無痛分娩の鉄則は痛みの緩和より、
安全最優先で受けて頂くということです。
今回、無痛分娩を受けて満足して頂きありがとうございました。
受けていただいているかたからは、だいたい皆様同じような感想を
言っていただいております。
ラストスパートからの、お股の痛みというのは
DPEというのを受けていただくとより軽減されると思います
(5万円追加になりますが、、、、)
当院としては、どのような形であれ(有痛、無痛)妊婦様や
ご家族様が安心して満足してお子様を出産してくれるような
環境を提供していきたいと思っております。
no.35 硬膜外麻酔の合併症 Part2
合併症のところを見られて、
どのように感じられるかは個人差があると思います。
ホームページは頻度が書いていなかったため、
そこだけみるととても怖いと感じられる方もいるかと思います。
実際の頻度としては、とても低い。
そのため、あまりトレーニングや知識を受けてない施設のところも
無痛分娩を開始し始めたところも実際あります。
一番の問題は、カテーテルの血管内迷入や
くも膜下腔迷入が起こった時に適切に対応できるかどうかだと思います。
いわゆる、鎮静剤をうまく使えるか、
脂肪製剤を使えるか
(備蓄があるのか:当院より実績は多いが実際はないところもあります)
気管内挿管はできるのか。
昇圧剤はうまく使い分けれるのかというところです。
また、麻酔カクテルは今どきの方法で、
少量分割でしているかどうかというところです。
これらは完全に麻酔科が得意とすることです。
そういった意味でも、泥水をすすって麻酔科でトレーニングして
麻酔科標榜医を得たということは万が一の時の
妊婦さんの安全性に寄与したなと思います。
(逆に麻酔科標榜医がない状態で始めるのは
ある意味、危険だったなと思います)