ごあいさつ
麻酔科医としての挑戦ブログ(哲弥先生)
麻酔科医として挑戦するということ Part4
40歳を超えて、産婦人科臨床医として自分の判断で良い結果を残すのです。
臨床以外にもimpact factorがある海外の有名雑誌(海外で認められたということ♡)に
筆頭著者として何本か載っています(載せてもらった^^;:お蔵入りしたものは多数^^;)
ある地域周産期センターが、人手不足に陥る可能性が高くなり
そこの院長先生が頭を下げて診療をお願いしに来るのです。
前述の無痛分娩を勉強しに行こうと思った病院でも、
それなりの評価なり給料を得るわけです。
産婦人科医として自信とプライド、余裕というのをもつことは普通のことだと思います。
そこで畑違いの科にいく機会を得たのですが、、、
給料は、時給換算だと半分以下、
どちらかというと3分の1に近い程度^^;
世間は優しいところではありません。当たり前です。
行ったところは、手術室で人の命をちょっとした判断ミスで大事に至ります。
週3回いくわけですが、物の場所一つ満足にしばらく覚えられません。
●井先生と同じ学年なのに、なんで全然できないの?と
すぐに看護師から出来ない麻酔科医としてレッテルを貼られます。
私のしていることをいちいち疑いの目でみる???
今まで築いてきたプライドという幻想は何処へやら、
まさに、ドブ水をすするような毎日の始まりでした、、、、
麻酔科医として挑戦するということ Part3
私の大学卒業学年、国家試験合格したのは2005年ですが
ちょうどその時は卒後臨床研修制度が始まって、二年目の学年です。
医局制度の問題点が浮き彫りになり(教授が人事権を握って、絶対的な権力があった)
医局離れしようか、市中病院に出ようかなど揺れている時期でした。
ブラックジャックによろしくなんて本も出てきた頃です。
だれもどちらがいいか答えがわからない。
あえて言うなら、世論?(医療業界??我々の医学生のなかの狭いコミュニティ??)では
市中病院でのほうがcommon disease(日常によく遭遇する)をよく見れて
いい研修になるなんていう意見が我々の中に飛び交っていました。
そんな中、私は大学病院で2ヶ月間麻酔を研修しました。
今と違って、パワハラなんて概念がない時代です。
厳しくご指導頂き、ビデオ喉頭鏡もない時代、マッキントッシュ喉頭鏡という
直にみて挿管するという方法ですが、今から考えても相当難しかったのではと思います。
46件研修医時代に挿管していますが
その時はできましたが指導ありきのなかでの件数です。
自分で換気のリスク、挿管のリスクなど、その他もろもろ
考えてしているわけでは決してありません。
それから20年近く全く挿管する機会がなく(新生児は別です)産婦人科医として生きてきたのです。
麻酔科医として挑戦するということPart2
今だから言えますが、
麻酔科医として挑戦するということはとても意味のあることでした。
それまでは産婦人科医として、さまざまな事を挑戦していました。
その中で、ちょっと変わった静脈麻酔をかけたことがあります。
その際に、使用した薬は添付文書での記載はありませんが
得に子供においては喉頭痙攣のリスクが増えるかもしれない(Miller’s Basics of Anesthesia eight edition)との記載もあります。
子供はちょっとしたことで、喉頭痙攣を起こすのです。
勘違い?した父親にお前何かあったら、挿管できるのかと雷が落ちました。
そこから少し自分の中で考え直すきっかけにもなったのです。
当院での無痛分娩の実績に関してPart2
妊婦様の硬膜外麻酔が入らないからと産科医から頼まれることがあります。
そういう時に、変わりに刺しに行くことがあります。
今、麻酔をかけている病院は無痛分娩を積極的に行っており
麻酔科での研修を3ヶ月しっかりされた方たちで
皆様とても上手いので、呼ばれると少し緊張します^^;
その時はボスとそのボスが最も信用しているであろう
医師2人でかけても入らなくて、その2人を見た時は帰ろうかと思いました^^;
まぁ、そういった理由で緊張しながら、偶然?サクッと成功したわけですが
変な汗がでました。
帝王切開の麻酔をかけるときに麻酔科が
脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔(CSEA)をかけるわけですが、
これが技術的に難しくとても大事です。
何故かというと、かなり正中、真ん中に入らないと足が痺れたり(放散痛)
脊髄液が戻ってこなかったりします(前述の図もあり)
最初のうちは、申し訳ないですが、結構 足を痺れさせることが、それなりにありました。
こういうトレーニングを受けている医師の方が
明らかに真ん中を刺すトレーニングをしているので、
カテーテルの位置は良くなると考えます。
妊婦様ではBMI30くらいから少しずつ難しくなってきます。
BMI35超えると、かなり難しくなります。
BMI40になると棘突起というのが触れる人が今のところいないので
エコーを使わないと、かなり困難になります。
とはいえ、BMI25でも難しい方も中にはおられます。
当院でかけさせて頂く場合にはBMI25というのを書いていますが
BMI40まではCSEAの経験はあります。
その人の背中の触れ具合など個人差がかなり大きいので、
一応BMI25というので書かせてもらっておりますが
それ以上の方は棘突起を触れるかどうか
診察してみないとわからないというのが正直なところです。
当院での無痛分娩の実績に関してPart1
皆様、気になることと思います。
これから当院での実績は増加していくと予想しておりますし
現在、着実に増加して、ご満足頂いております。
妊娠初期から希望を表明している患者様もおられます。
私自身でいうと、無痛分娩の根本となる硬膜外麻酔
脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔(CSEA針で脊髄麻酔のときもあり)を加えると1000件(2024.11.9の時点で)以上あり
現在進行系で診療を行っており増加しています。
これほど多くのいろいろな硬膜外麻酔の経験が短期間である
産婦人科医というのは少ないのではと個人的には思っています(井の中の蛙で、全然違うかもしれませんが、、、)
胸部の硬膜外麻酔というのは腰部(無痛の時は腰部)に比べて一般的に難しいといわれており
その件数は300件(2024.11.9の時点で)を超えました。
年輩の方で女性は骨の変形などが酷く一般的に更に難しくなり
80歳代の方を泣く泣く胸部の硬膜外麻酔をかけることもあります。
90歳代の方に脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔をかけることもあり、
骨に隙間あるかなと思いながらかけることもあります。
色々な経験を積みながら、なかなか硬膜外麻酔の奥深さを感じています。