ごあいさつ

麻酔科挑戦ブログ→院長ブログ

2025-01-17 20:05:00

no.34 硬膜外麻酔の合併症

照井先生という現在、産科麻酔学会の理事長をされている

先生が発刊されている硬膜外無痛分娩という本の記載で

頻度が書いてあります。

 

 

私も10年以上前、母体に関する会議の後の懇親会(大阪の千里中央)で

一度、大きな同じテーブルについて、お見かけしたことがありますが

豪快にビールを飲まれている姿が印象的でした。

 

 

当時、池ノ上克先生(元、宮崎大学学長、現在、九州医療科学大学学長)や

池田智昭先生(現在、三重大学病院長)、桂木真司先生

(現在、宮崎大学産婦人科学教授)などがおられて、

緊張しならがらもちょっと裏話など色々聞けて、

刺激的な会だったと記憶しております。

 

 

 

 

(表)硬膜外無痛分娩の麻酔合併症と頻度

合併症 頻度

低血圧 17〜37%(17%)

硬膜穿刺後頭痛 1〜2%(0.7%)

背部痛 30〜40%(0.1%)

不成功 1.5〜10%(9.6%)

悪心 1〜2.4%(0.6%)

搔痒 1.3%(0.2%)

硬膜下注入 0.1〜0.82%(0)

血管内誤注入 5〜10%(0)

痙攣 0.02%(0)

クモ膜下誤注入 <1.6〜2.9%(1例)

全脊髄クモ膜下麻酔 0.02%(0)

放散痛(4〜6週間持続) 0.05〜0.42%(0)

運動神経麻痺 0〜0.14%(0)

硬膜外血腫 非常に稀(0)

硬膜外腫瘍 0.0015%(0)

 

(照井克生. 野口翔平. 硬膜外無痛分娩.南山堂 改訂4版2022より引用、一部改変)

 

上記の横の()は埼玉大学総合医療センターでの

2000年からの13年間、865例における頻度のようです。

 

当院でも同様以上の数字が出せると思っています

(埼玉大学ではおそらく当院に比べて

BMIが高い妊婦様も受け入れている可能性があるため)

 

 

 

ただし、そう痒感や悪心に関しては

もう少し多いのではないかと推察します。

 

また計画無痛分娩の影響か低血圧はあまり、

発生しない印象です。

 

もちろん、数が少ないためもあると思いますが

いまのところ、発生しているのは悪心、そう痒感です。

 

2025-01-17 20:04:00

no.33 2025年の始まりです。Part4

救いは救命士さんです。

彼らは挿管の同意書があれば、挿管トレーニングに来られます。

 

歯の状態や酸素化の状態などみてから、挿管可能だなと思ったら、

挿管の指導、お手伝いを致しますし、難しいかなと思ったら

こちらの判断で取りやめにします。


どういう結果になれ、彼らは始まりから終わるまで

ほぼ95%以上の人が礼儀正しいです。

 

よろしくお願いしますに始まり、有難うございました。

大きな声で、姿勢もよく、それが普通なんじゃないのかな

と思いながらもPart2,3といった人たちのお陰で

なんて素敵な人なんだと輝いてみえます。

 

 

相対評価って怖いなと思った瞬間でした。

 

2025-01-17 20:01:00

no.32 2025年の始まりです。Part3

産婦人科専門医をもっている(10年目くらい?)男性の先生です。

僕が一人で担当を当たっている腰の麻酔です(CSEA)

 

80歳を超えている割には、体格も良くて、自分は割とそういう方は

サクッと決めれることが多いのに今回は難重しました。

色々準備をしている時に、上記の男性の先生が入ってきました。

僕は、てっきり少し見学させてもらってもいいですか?

とかあるのかと思っていたら、特になんてことない。

挨拶なしです。

まぁ、少し失礼な人だなと思いながら麻酔をかけてたら

中々難しい。手術をされる先生に失礼ないように早く決めないとと思って

手応えを掴んだ時に、ふと近くに彼が見えました、、、、、

それも腕を肩の近くで組んで、、、、、

自分の感覚がおかしくなったのか??

なんて失礼な先生だと思いながらも麻酔はしっかり効きました。

流石に、失礼だと思ったので、彼に言いました。

僕はあんまり、腕組みされるのが好きじゃないんです(肉声)。

 

人によってはあまり得しないのになと思いました。

僕の感覚がおかしくなったのか、そういうのが普通の社会なのか、、、

自分も色々と失礼を色んな方々にしてきたと思いますが、、

ここまではないかな????そんなことないのかな。

今まで失礼をかけてきた周囲の方々に

申し訳ありませんでしたと思いました。

 

2025-01-17 19:58:00

no.31 2025年の始まりです。 Part2

研修医一年目の女医さんでした。

学生時代に実習に来ていて、同じ大学出身で産婦人科希望

ということもあって応援は一応してたのですが

とある患者様と一緒に当たっていて、どういう麻酔の方向で

と話をした際に、やはり問題となるのが体格でした。

 

麻酔をかける上で、肥満というのはとても難しくなります。

全身麻酔を始め点滴一つ、硬膜外麻酔合併症など、

こちらはシミュレーションをしているのですが...

 

先生 そんなに患者さん大きくなかったのですよと。

確かに身長は僕と同じくらいでした。

体重は20kg以上重く外国の基準に合わせても、

普通に肥満にあたります。

 

中々、いろいろ難しいだろうなと思って身構えていたら

先生は何キロなんですか??

ん???割と色んな人がいるところで普通に聞いてきました。

え?何キロなんですか???

えーーー答えないといけないの???ボソッと答えましたが...

近くにいた麻酔の女医さんは笑いをこらえきれずに、

どっかに行きました。

関係の薄い人に、そこまで聞く???と

唖然とした瞬間でした。

ジェネレーションギャップというものなのでしょうか、、、、

 

2025-01-17 19:46:00

no.30 2025年の始まりです。 Part1

 久しぶりに麻酔科業務を行うと、いつもより疲労感を感じます。

移動には帰省ラッシュも重なりかなり疲れました。

また新しく研修医の子と、産婦人科専門医をもっている

(10年目くらい?)先生が研修に来ました。

 

 

久しぶりなのに、難しい症例が当たっていて

なかなか難重しました。

それだけ、一応麻酔科標榜医も取得したことだし

信頼はある程度得られているのかなと思い

期待に添えるように頑張ろうと気合が入りました。

 

ただ、新しい人、特に医師は、少し癖がある人が多いので

慣れるのに少し時間がかかりそうです。

 

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