ごあいさつ
麻酔科医としての挑戦ブログ(哲弥先生)
2024-12-27 19:34:00
no.26 麻酔科医として挑戦するということ Part3
私の大学卒業学年、国家試験合格したのは2005年ですが
ちょうどその時は卒後臨床研修制度が始まって、
二年目の学年です。
医局制度の問題点が浮き彫りになり
(教授が人事権を握って、絶対的な権力があった)
医局離れしようか、市中病院に出ようかなど
揺れている時期でした。
ブラックジャックによろしくなんて本も出てきた頃です。
誰もどちらがいいか答えがわからない。
あえて言うなら世論?
(医療業界?我々の医学生のなかの狭いコミュニティ?)では
市中病院でのほうがcommon disease(日常によく遭遇する)をよく見れて
いい研修になるなんていう意見が我々の中に飛び交っていました。
そんな中、私は大学病院で2ヶ月間麻酔を研修しました。
今と違って、パワハラなんて概念がない時代です。
厳しくご指導頂き、ビデオ喉頭鏡もない時代、
マッキントッシュ喉頭鏡という直にみて挿管するという方法ですが
今から考えても相当難しかったのではと思います。
46件研修医時代に挿管していますが
その時はできましたが指導ありきのなかでの件数です。
自分で換気のリスク、挿管のリスクなど、その他もろもろ
考えてしているわけでは決してありません。
それから20年近く全く挿管する機会がなく
(新生児は別です)産婦人科医として生きてきたのです。