ごあいさつ
麻酔科医としての挑戦ブログ(哲弥先生)
当院での無痛分娩の実績に関してPart2
妊婦様の硬膜外麻酔が入らないからと産科医から頼まれることがあります。
そういう時に、変わりに刺しに行くことがあります。
今、麻酔をかけている病院は無痛分娩を積極的に行っており
麻酔科での研修を3ヶ月しっかりされた方たちで
皆様とても上手いので、呼ばれると少し緊張します^^;
その時はボスとそのボスが最も信用しているであろう
医師2人でかけても入らなくて、その2人を見た時は帰ろうかと思いました^^;
まぁ、そういった理由で緊張しながら、偶然?サクッと成功したわけですが
変な汗がでました。
帝王切開の麻酔をかけるときに麻酔科が
脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔(CSEA)をかけるわけですが、
これが技術的に難しくとても大事です。
何故かというと、かなり正中、真ん中に入らないと足が痺れたり(放散痛)
脊髄液が戻ってこなかったりします(前述の図もあり)
最初のうちは、申し訳ないですが、結構 足を痺れさせることが、それなりにありました。
こういうトレーニングを受けている医師の方が
明らかに真ん中を刺すトレーニングをしているので、
カテーテルの位置は良くなると考えます。
妊婦様ではBMI30くらいから少しずつ難しくなってきます。
BMI35超えると、かなり難しくなります。
BMI40になると棘突起というのが触れる人が今のところいないので
エコーを使わないと、かなり困難になります。
とはいえ、BMI25でも難しい方も中にはおられます。
当院でかけさせて頂く場合にはBMI25というのを書いていますが
BMI40まではCSEAの経験はあります。
その人の背中の触れ具合など個人差がかなり大きいので、
一応BMI25というので書かせてもらっておりますが
それ以上の方は棘突起を触れるかどうか
診察してみないとわからないというのが正直なところです。