ごあいさつ

麻酔科医としての挑戦ブログ(哲弥先生)

2024-12-20 12:17:00

DPE(dural puncture epidural)に関して Part1

硬膜外麻酔に加えて、意図的に硬膜に細い穴を開けて

硬膜外腔に入った薬剤がくも膜下腔に入って、

より鎮痛効果を期待する方法です。

 

この方法だと硬膜外麻酔単独に比べて

麻酔の左右差が少なくなる可能性があるのと

分娩第二期における仙骨領域(殿部周辺)の

鎮痛効果に優れています。

 

CSEA針を使用して薬液を入れずに穴を開けて、

そのままカテーテルを入れる病院があります。

ただし、現在日本で利用できるCSEA針は

27Gペンシルポイントタイプのみで、

その効果に関してはまだ

十分なエビデンスがそろってないと考えられます。

 

それでも効果があると実感しているという

御高名な先生もいらしゃいますが、、、

25Gペンシルポイント針の場合には、

上記効果がある程度認められております。

将来的には、無痛分娩の主流になる可能性も

あると考えます。