ごあいさつ

麻酔科医としての挑戦ブログ(哲弥先生)

2024-12-19 15:59:00

カテーテルの信頼性Part2

現在のカテーテルは

柔らかく教科書に載っているように、

自分が思ったよりも頭側にまっすぐには行きません。

これは、カテーテルの位置を自分や

ベテランの麻酔科医、硬膜外麻酔後のレントゲンで

何百例と見直した結果、その結論に達しています。

 

まっすぐ行くのは、理想的ではありますが

それよりも大事なのは、

カテーテルが血管内やくも膜下腔というところに

迷入することが、ごくまれにあり

その状態に早く気づけるかどうかというところです。

(もちろんすぐに抜去します)

 

また、硬膜下(subdural)というところに

カテーテルが迷入することもあります

(危険度は血管内やくも膜下腔に比べると、まだ低いため無痛分娩施設でも認知度が低い:良く効きますがそのまま継続すると危険なので抜去です)

 

 

カテーテルの位置によっては片効きであったり、

効果十分のレベルに達しない場合があります。

微調整しても変わらない場合は

信頼性の低いカテーテルとして、

勇気をもって入れ替えすることが重要です。

形だけのカテーテル挿入ではあまり意味がないのです。